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●レポーター:奈良市在住 そらゐ さん
12月24日、「ロウケツ染ってなあに!? ~奈良時代からの染色に挑戦~」の授業に参加しました。
ロウケツ染自体は、小学校の時の家庭科の実習でやったことがあるような・・・とうろ覚えで、ちょっと古めかしいイメージがありました。
rooftopの工房はまるで屋上裏に続くような階段があり、授業前に少しわくわくしました。
そして工房には、水彩画や油絵のような様々な色やデザインの素敵な作品があり、驚きました。
古めかしいイメージが一気に吹っ飛んで、感動しました。
最初に、今回の授業の先生の中井由希子さんのお話を聴きました。
先生は美術系の勉強をされていて、それから染色の道に進まれたということ、ロウケツ染の歴史は奈良時代から始まり、古い物は正倉院に収められていることなど、そして染色の方法を教えていただきました。
今回の授業で染色する旗はもうデザイン・下書きされていて、授業ではロウをおいて(※ロウを塗ること)背景の染色をしました。
横断幕と垂れ幕の2種類があったので、2組に分かれて作業を行いました。
私は横断幕の組でした。
「奈良ひとまち大学」のロゴと鹿の絵にロウをおいていくのですが、意外と難しく、裏までロウを染み込ませないといけないのに表面でロウが固まってしまったり、角やカーブの部分で、私を含め他の学生さんたちも苦戦しました。
ゆっくりなぞりつつ、裏まで浸透するように丁寧に、何度も重ねないようにと大変でした。
そして、裏から見て浸透できているか先生に見ていただき修正した後、染色しました。
最初は背景の黄土色からムラがないように刷毛で染めていき、そして3色でストライプになるように染色しました。
先ほどのロウをおく作業と違い、こちらはガシガシと力をこめて刷毛で塗っていきました。
2組とも作業が終わり、改めて見るととても鮮やかで綺麗に仕上がっていて、最初の白地から予想できなかった出来栄えでした(笑)
別の組はこちらと違うデザインと染色で、また違った雰囲気が良く、すごく綺麗でした。
今日の授業で作った垂れ幕と横断幕は、ひとまち大学さんの2月の開校1周年記念【特別授業】でお披露目されることになっているそうです。
私や他の学生さんは授業中に完成品を見ることができなかったので、機会があれば見に行きたいと思っております。
今回は奈良ひとまち大学の旗を作りましたが、今度は自分の考えた模様で作ってみたいなと思いました。
とてもおもしろかったです!